特別企画
ミロ展 の音声ガイドナビゲーター、岩田剛典さん。
岩田さんのお写真と共に、展示の一部をご紹介します。
撮影:CHITO
展示のスタートはエントランスパネルから。
本展の主役とも言える夜空の絵は、実際は小ぶりな作品。拡大しても存在感はたっぷり!
ポスター、チラシ、広告などで目にされた方も多いかも!?

《自画像》 1919年 パリ・国立ピカソ美術館
本展は、アーティストを目指す、若きミロの作品で始まります。
音声ガイド収録後、気になる作品として岩田さんが挙げていたこの《自画像》は、ミロがピカソに会いに行ったときに持参し、アピールしたという自信作です。
その後、ピカソはこの作品を手に入れ、生涯手放さなかったそう。
絵が放つ、まっすぐな眼差しに見入ってしまいますね。まるでミロ本人と対面しているよう。

《女と鳥》1967年 ジュアン・ミロ財団、バルセロナ
実はミロはこんなキュートな彫刻も制作していました!
手前にある可愛らしいカラフルな作品は、テーブルの脚や木の根っこ、ごみ箱のフタの型をとって作られているんです。「なんでこの組み合わせなんだろう・・・?」と、実物を見て気づくこともあるかも!?

《焼かれたカンヴァス2》1973年 ジュアン・ミロ財団、バルセロナ(寄託)
実はこの作品、穴が空いているんです…!!
ガソリンを染みこませて火をつけるという驚きの手法を使ったミロ。
晩年まで新しい表現方法を探求し続けたミロらしさが伝わってくる、迫力ある作品です。
作品を両側から見られるよう展示も工夫されています。カンヴァスの裏側まで見られるのは、珍しい…!

《花火 I、II、III》1974年 ジュアン・ミロ財団、バルセロナ
本作は日本初公開!ミロ展に展示されている中で、最も大きな作品です。
絵の前に立ってみると、その大きさと迫力を感じられます。黒一色かと思いきや、よく見ると、赤や黄、青で描かれているところもありますよ。
「大きな黒い部分のこの絵の具、どうやって投げつけたんだろう…」本物を見ると、色んな疑問がわいてきます。

《涙の微笑》1973年 ジュアン・ミロ財団、バルセロナ(寄託)
ミロ展の最後を飾る作品です。”涙”と”笑顔”の対照的な要素が表現されています。
シンプルな表現だからこそ、何の絵かとらえにくい方もいるかも。しばらく見ていると「これは星?」「これが涙?」「この黄色の意味は何?」と色んな想像が膨らんでいきます... ☆

♪特設ショップでお買い物♪
ミロ展の特設ショップには、ここでしか買えないオリジナルグッズが盛りだくさん☆
「図録の表紙は3種類か!どれがいいか…」なんて悩みも楽しみながら、来場の記念に、大切な人へのお土産に、グッズもぜひ手に取って吟味してみてください!

